星屑の街

道端に咲いた花から 教えてもらえることも沢山ある

にのみやくんへ

 

 

 

 

 

にのみやくん、元気ですか。美味しいご飯を食べてるかな。思う存分好きなことしてますか。

 

最近のにのみやくんの細々としたことまでは分からないけれど。歌番組や冠番組で見る姿は、ぜんぜん変わらない。私があなたを降りたあの日から、なんにも変わっていない。

 

私の人生にとって、にのみやくんの存在は大きい。強すぎる。私の考え方や価値観、選択に影響してるって言っても過言ではない。私の人生はにのみやくんの存在なしでは語れない。たくさんのことを学んで、たくさんのことを知って、たくさんのものを見せてもらった。

にのみやくんに出会えたから今の私がある。にのみやくんに出会ってなかったら、オタクなんてやってなかったかもしれない。息するみたいにあなたのことが好きだったんだよ、にのみやくん。

 

親に頼んで頼み込んで入れたファンクラブ。初めて見た生のあなた。初めてグッズを買った。初めてライブに行った。あなたに会うためだけに遠征した。こんなに好きで、こんなに幸せでいいのかなって思った。

 

真っ直ぐな言葉をあまり言わないあなたの言葉を色んな角度から考えて、解釈した。分かりにくいけれど、大切なことはちゃあんと言ってくれた。そんなあなたを誰よりも信頼してた。この人について行けば間違いないって思った。

 

あなたには見えてないと思うけれど、必死で振った黄色のペンライトとあなたの顔の団扇。同じ空間に入れるだけでよかった。あなたの姿を遠くからでも生で見れることが幸せだった。ライブ前の独特な高揚感も、ライブに着ていく服を選ぶ時間も、あーらーしって言う時も、ぜんぶぜんぶ大切な時間で感情。それはぜんぶあなたがくれたよ、にのみやくん。

 

 

にのみやくんを想う時間は尊くて何よりも愛おしかった。

 

 

 

 

にのみやくんを好きになったから、得たものも知れたこともたくさんあった。けれど、にのみやくんを好きになったから、泣いたことも怒ったことも傷ついたこともたくさんあった。

あなたを好きになってから、あなたの担当を降りるまでの時間は、色んなことがありすぎた。

 

 

 

私は、にのみやくんと一緒に歩んで同じ景色を見ることをやめた人間だ。

 

未だにそのことを思うと、色んな感情が湧いて泣いて心が辛かった日々を思い出す。その選択だけは、未だに分からないの。このことに関してのすべてのあなたの選択や気持ちが、わからない。私が好きになったにのみやくんはこういう人だったのかな。私が好きになったにのみやくんなんて、私がつくりだした偶像に過ぎないかもしれない。でも、このことだけはわからなくて、信じられなくて、私が見てきた“今まで”を疑った。そして、あなたが変わってしまったなんておこがましいことを思った。私に、ただの一ファンの私に、にのみやくんのことなんて分かるはずないのにね。

幸せならいいなんて思えなかった。にのみやくんの選択だからってあなたについていけるファンじゃなくてごめんね。何を言われてもその選択をしたにのみやくんは、私の好きになったにのみやくんじゃない。

 

 

アイドルとして、夢を売る立場として、にのみやくんの選択はありえない。それもたしかに私の本音。だけど、本当の本当の心の奥にある気持ちは、それじゃない。そんなことはどうだって良かった。私にとっての二宮和也という存在を否定された気がしたのだ。他ならぬ二宮和也、あなたに。

あなたに出会い、担当を名乗り、毎週楽しみにしていた冠番組、音楽番組、全形態買ったCDやDVD、自分のことのように嬉しかった新しいお仕事、記念日誕生日、夢のように楽しくて終わってほしくないとひたすらに思ったライブ。あなたを想って過ごす日々、たくさんの思い出。それをぜんぶ、否定された気がしちゃったんだ。

あなたの言葉を、表情を信じた私。あなたを好きになった私。それって虚構なのかなって、所詮偶像なのって。泣くとか悲しいとかそういう気持ちより、先にきたのは呆然。そしてその後に落胆。

 

 

 

にのみやくん、あなたを好きになったこと、好きだった時間、それは無駄だったなんて思ってない。楽しかったよ。嬉しかったよ。幸せだったよ。あなたを応援した時間は本当に幸せでした。未だに私の特別に居座り続けるあなたのことが、大好きで大嫌い。あの頃のようにあなたを想うことはもうできないけれど、あなたが生きていてくれるだけで、今の私は幸せです。

結局あなたに何を伝えたいのかなんてわかんなくなっちゃったし、未だにあなたへの気持ちの整理はついてないんだと思う。だけど、私の好きになったあなたはホンモノだったって、信じることにした。世界で一番大好きで、幸せになってほしいと思っていた二宮和也を信じることにした。

多分これが最初で最後の、あなたへの手紙。

私の好きになったにのみやくんは、天邪鬼なくせにたまにさらってかっこいいこと言って、本当は優しくて、賢くて、世界で一番かっこいいアイドル。

 

 

 

 

さよならもばいばいも言えない私からの最後の言葉。

 

 

 

 

にのみやくん、ありがとう

ばかみたいにすきでした